「日常の中の非日常」をキーワードに、大人のための日常着をお届けしているCLASKA発のアパレルブランド「HAU」。
ブランドとしてアップデートしながら“つくりつづけていきたい”服。
着る人の中で、定番として“つづいていく”服。
季節や流行という縛りを超え、マイワードローブとして愛用いただける全12点のアイテムを、4回にわけてご紹介する企画の第2回。
今回は、いますぐ取り入れたい3つのベーシックアイテムをご紹介します。
写真:大森忠明 スタイリング:伊東朋惠 モデル:山本奈衣瑠 ヘアメイク:KOMAKI 編集・文:落合真林子(OIL MAGAZINE / CLASKA)
>>Brand Profile
HAU(ハウ)
デザイナーに藁谷真生を迎え、CLASKA発のアパレルブランドとして2019年春にスタート。コンセプトは「日常の中の非日常」。日々の暮らしの中で気負えずカジュアルに着られるものでありながら、身に纏うことで気分が高揚する大人の女性のための日常着をお届けしています。
「つくる人」Vol.9 藁谷真生(HAU デザイナー)|OIL MAGAZINE
Instagram @hau_clothes
https://www.claska.com/brand/hau/
04. stand collar shirts "cotton chambray"
ふつうと究極のあいだ
「日常の中の非日常」をテーマに、ブランドのデビューから現在まで様々なアイテムが生まれてきました。
デザイナーの思いやアイデアが反映された洋服が巣立っていった後、お客さまからの反応にドキドキするのも、私たちつくり手にとって特別な時間です。
お客さまからの反応ということでいうと、「stand collar shirts “cotton chambray”」は、これからもずっとつくり続けたい大切な一着。
少しメンズライクで、品の良さとリラックス感が良いバランスで共存するシンプルなシャツは、デザイナーの藁谷が私物として愛用していた古着の男性用ナイトシャツがイメージソースになって誕生しました。
単刀直入に言うと、とても好評です。
その理由は、「“ふつう”だけどいい仕事をするから」だと思っています。
✓ どんなボトムスとも相性がいい。
✓ 一枚でさらっと着るだけで、“おしゃれ上級者感”が出る。
✓ シャツ初心者でも抵抗なく着られる、シンプルなスタンドカラー。
私たちが日常着に求める要素がギュッと詰まった、「究極のシャツ」と言えるかもしれません。
夏の素肌に優しい柔らかさと空気を含むような独特の質感が特徴の生地は、ゼロからこだわってつくったオリジナル。
左胸のポケットは小さめに、胸元のボタンとボタンの間隔は気持ち広めに……。
ふつうであり究極、という絶妙な立ち位置のシャツが生まれた背景には、素材へのこだわりと緻密に計算されたデザインがありました。
カジュアルなデニムからキレイめのパンツやスカートまで。あらゆるボトムスとのコーディネートを楽しんでいただけますが、これからの季節、Tシャツ感覚でさらっと一枚で着るのがおすすめです。
05.socks“twist”
足元に自信がある日は
その日のコーディネートを考える時、「まずは靴下から決める」という人はおそらく少数派だろうと思います。
気温が上がれば上がるほどその傾向は強くなるでしょうし、そもそも夏はサンダル派だから靴下はほぼ履かないよ、という方も多いかもしれません。
どうしてもサブ的な扱いになってしまいがちな靴下ですが、実は着こなし全体のバランスを左右する大切なアイテムです。
デザイナーの藁谷が「足元アイテム」をこよなく愛していることもあり、靴下やレギンスなど足元を装うアイテムを色々つくってきました。「socks“twist”」は、HAUがつくる靴下の第一弾として登場したものです。
程よい厚みがありながらも、ふわりと空気を含んだような軽くて優しい靴下は、広島の靴下工場でゆっくりと時間をかけて編み立てたもの。
寒い季節にはもちろん、暑い季節にも快適な履き心地なので、年間通して活躍します。
濃淡のある2色の糸を撚り合わせることで、シンプルな中にも深みを感じる表情に。
スニーカーに合わせたりサンダルに合わせたり、靴下を主役にしたさまざまな着こなしを楽しんでいただけます。
お気に入りの靴下を履いている日、足元に自信を持てる日は、いつもより少し胸を張って堂々と歩ける気がしませんか?
今まで靴下というアイテムに愛着を持てなかった方にこそ試してほしい、HAUの自信作です。
06.work pants
進化し続けるHAUの原点
3年前、ブランドがスタートすると同時に、デザイナーの藁谷がCLASKA ONLINE SHOPで「
今着たい服、こんな服。
」という連載をはじめました。
服作りの背景や着こなしの楽しみ方を自分自身の言葉で伝える場として、今も毎週更新し続けています。
その連載第1回目に登場したのが「work pants」。
「HAUの原点」とも呼べるパンツは、今も変わらず沢山の方に支持いただいています。
改めて「work pants」が生まれた背景を少しだけ。
きっかけは、藁谷が30代半ばを過ぎた頃に感じはじめたという、或る違和感でした。
——自分にとって間違いのない組み合わせだったはずのシンプルなトップス×ボトムスの着こなしが、なんだか“だたの普通の人”に見えてしまうようになってきた。
——ワンピースとパンツの重ね着や、短めトップスとパンツの組み合わせが、なんだかバランス悪く感じられるようになってきた。
同年代で思い当たる節のある方、結構多いのではないでしょうか。
自分自身の服の趣味が変わったわけではない。でも、そろそろ自分にとっての定番アイテムを少しチューニングすべきタイミングなのかも? そんな思いが原動力になり、「work pants」が生まれました。
大人のカジュアルスタイルに必要なのは、「少しのツヤ感ときちんと感」。
最もこだわったのがシルエットです。
ワンピースと重ねる時にバランスが良くなるよう、ウエスト、ヒップまわりはゆったりと。膝下からはグッと細く、裾まわりをすっきりとさせ、メリハリのあるシルエットに仕上げました。
ウエスト部分はサイドからバックにかけてのゴム仕様。フロント部分の裏側には更に調節可能なコットンテープとベルト通しもつけ、安心感のある履き心地と機能性を加えました。
生地に程よい光沢感のある高密度のコットンチノを採用したことで、ナチュラルなトップスと合わせても、きちんと感をキープすることができるパンツが出来上がりました。
発売当初は小柄な方に向けたSサイズのみの販売でしたが、沢山の方からのリクエストを頂き現在はMサイズも展開中。
そして今回は、CLASKA ONLINE SHOPと「HAU & SUNDRY 横浜店」のみで販売する限定カラーとしてネイビーをご用意しました。
このパンツがあれば、大人のカジュアルスタイルはこの先も安泰です。
Vol.3へつづく