「日常の中の非日常」をキーワードに、大人のための日常着をお届けしているCLASKA発のアパレルブランド「HAU」。
ブランドとしてアップデートしながら“つくりつづけていきたい”服。
着る人の中で、定番として“つづいていく”服。
季節や流行という縛りを超え、マイワードローブとして愛用いただける全12点のアイテムを、4回にわけてご紹介する企画の第3回。
いよいよ本格的な夏到来。 涼やかで心地良い日常着をご紹介します。
写真:大森忠明 スタイリング:伊東朋惠 モデル:山本奈衣瑠 ヘアメイク:KOMAKI 編集・文:落合真林子(OIL MAGAZINE / CLASKA)
>>Brand Profile
HAU(ハウ)
デザイナーに藁谷真生を迎え、CLASKA発のアパレルブランドとして2019年春にスタート。コンセプトは「日常の中の非日常」。日々の暮らしの中で気負えずカジュアルに着られるものでありながら、身に纏うことで気分が高揚する大人の女性のための日常着をお届けしています。
Interview/「つくる人」Vol.9 藁谷真生(HAU デザイナー)|OIL MAGAZINE
Instagram/ @hau_clothes
https://www.claska.com/brand/hau/
07. tops "gauze"
Tシャツ選びに迷う大人たちに捧ぐ
——Tシャツの着丈や身幅のベストバランスは?
——隠しすぎると逆に太く見えてしまう二の腕、袖丈はどれくらいが正解?
大人の女性にとって、Tシャツ選びは意外と難易度が高いもの。
「10代20代の頃と同じ感覚でTシャツを選ぶのは、そろそろ少し危険かも」
そう感じた経験はありませんか?
「tops "gauze"」の話をしましょう。
HAUオリジナルのTシャツは、全部で5種類。
それぞれ異なった生地感とデザイン面の特徴がありますが、お客様のリピート率が一番高いのが「tops "gauze"」です。
人気の秘密は、程よく“デザインされている”こと。
一見すると私たちがイメージする「普通のTシャツ」にほぼ近いのですが、様々な工夫を施したことで、大人の女性の身体を美しく見せる一着に仕上がっています。
独特な凹凸感のある生地は身体のラインを拾い過ぎず、絶妙なシルエットをつくりだしてくれます。何度も洗いをかけたような、くったりとした雰囲気も魅力。
袖口や裾口には幅の広い切り替えを施して、腕周りやウエスト、そして裾周りにメリハリをつけてすっきりと見えるように工夫しました。
少しだけギャザーを入れた袖口が、いわゆる「パフスリーブ」とは異なる程よい可愛らしさを演出してくれます。
「若い頃と体型は変わらないはずなのに、なぜかTシャツが似合わなくなった」
「今の自分にフィットするTシャツがなかなか見つからない」
そんな方にぜひ試して頂きたい、自信作です。
ホワイト・ライトグレー・チャコールの定番色に加えて、今年は新色の「ラベンダー」をご用意しました。
はじめましての方も既に愛用いただいている方も、今年の夏は、このTシャツと共に。
08. leggings "piel"
夏の重ね着上級者になる方法
気が付けば、私たちのワードローブとしてすっかり定着した感のあるレギンス。
寒い季節は防寒のために、夏場でも素足を見せることに抵抗がある時に活躍する、便利なアイテムです。
「夏場のボトムス重ね着は暑くない?」という声も聞こえてきそうですが、インナーを上手に選ぶことで逆に快適に過ごすことができます。
「leggings "piel"」は、カテゴリとしてはインナーということになりますが、HAUデザイナーの藁谷が “ボトムスとインナーの中間として使えるものを” という思いでデザインしたもの。
サイドに縫い代が出ない「ホールガーメント製法」を採用し、素肌に優しい履き心地を実現。
さらっとした肌触りの「
そして、履いた時のシルエットにもこだわりが。
足首に幅が広めのリブを施し、さらに裾に少しだけギャザーを入れることで、履いた時にちょっとした “たるみ” が生まれるようにしました。
ピタッとしたレギンスだと、ワンピースやスカートの裾から見えた時にどうしてもインナー感が出てしまいますが、この “たるみ” が良い感じの “こなれ感” を演出してくれます。
素肌に心地よく、夏の重ね着を楽しくしてくれる縁の下の力持ちのようなレギンスです。
08. stand collar shirts "noble"
“シャツ入門の一着” として
普段カジュアルな服を好んで着ていても、時には少し背筋を伸ばす装いが必要とされる日も。
そんな時、シャツというアイテムはとても便利なのですが、「これ!」という一着に出会うのはなかなか難しかったりします。
カジュアル派の方の中には「実はシャツが苦手」という方、結構いるのではないでしょうか?
HAUデザイナーの藁谷も、実はその一人。
でも、5年前に或るブランドのシャツに出会ってからその一着が「好きなシャツ」の基準になり、シャツとの距離が少し近くなったそうです。
“シャツが苦手でもリラックスして着ることができた”という喜びが、「stand collar shirts "noble"」をデザインするモチベーションになりました。
シャツ初心者でも挑戦しやすく、首元が綺麗に見えるスタンドカラー。
中にカットソーなどを重ねてもごわつかない、ゆとりあるシルエット。
そして長めの着丈。
ボタンを一番上まで留めればきちんとした印象になり、ボタンを外せばリラックスムードを演出できます。
着こなし方次第で、年間を通して活躍するところもポイントです。
長めのインナーに重ねて袖を見せたり、タートルネックを重ねて首元にアクセントを加えるなど、自由な発想で楽しんでください。
そしてこのシャツ、前回の記事で紹介をした「stand collar shirts "cotton chambray"」の延長線上にある一着でもあります。
襟や左胸の小さなポケット、そして間隔が広めのボタンの配置のデザインは同じなのですが、袖と着丈の長さ、そして異なった質感の生地を使ったことで、また違ったキャラクターのシャツになりました。
サラッとした質感と風合いが特徴の「stand collar shirts "cotton chambray"」に対して、「stand collar shirts "noble"」は適度なハリ感と光沢感のある「綿ブロード」という生地を採用したことで、品の良さを感じさせる仕上がりに。
シャツが苦手という方にこそ体験していただきたい一着です。
Vol.4へつづく