「日常の中の非日常」 をキーワードに、 大人のための日常着をお届けしているCLASKA発のアパレルブランド 「HAU」 。
ブランドとしてアップデートしながら “つくりつづけていきたい” 服。
着る人の中で、 定番として “つづいていく” 服。
季節や流行という縛りを超え、 マイワードローブとして愛用いただける全12点のアイテムを、 4回にわけてご紹介する連載企画の最終回。
今回は、 これからはじまる寒い季節に活躍するアイテムをご紹介します。
写真:大森忠明 スタイリング:伊東朋惠 モデル:山本奈衣瑠 ヘアメイク:KOMAKI 編集・文:落合真林子(OIL MAGAZINE / CLASKA)
>>Brand Profile
HAU(ハウ)
デザイナーに藁谷真生を迎え、 CLASKA 発のアパレルブランドとして2019年春にスタート。 コンセプトは 「日常の中の非日常」 。日々の暮らしの中で気負えずカジュアルに着られるものでありながら、 身に纏うことで気分が高揚する大人の女性のための日常着をお届けしています。
Interview/「つくる人」Vol.9 藁谷真生(HAU デザイナー)|OIL MAGAZINE
Instagram/ @hau_clothes
https://www.claska.com/brand/hau/
10. one piece “tidy”
日常に “フォーマル” を
「日常の中の非日常」。
HAUがスタートした当初から大切にしている、 ブランドコンセプトです。
肩ひじ張らず気軽に着ることが出来る日常着でありながらも、
身に纏うことで少しの高揚感を感じられるもの。
それが、 HAUが理想とする服のかたちです。
「one piece “tidy”」は、 まさにその理想がかたちになった一着。
「フォーマルライクなアイテムを日常着にも」 というコンセプトのもと、
きちんとした場所へ行く時だけではなく、 日常着としても取り入れられるワンピースとしてデザインされました。
2021年の春夏コレクションで発表して以来増産を重ね、
たくさんの方に愛用いただいています。
深めのVネックが特徴の、 ふわりと広がるAラインワンピース。
背面も同様に深いVの切り込みがあり、
肩部分が着用時にずり落ちないように配慮して付けたテープ状のディティールが、
期せずして、 いいアクセントになりました。
一見するとナイロンが入っているかのような独特の素材感が魅力のツイル生地は、
綿100%ながらシャリっとした清涼感のある肌触りが特徴。
一年通して心地よく着ることができます。
シワになりにくい素材でもあるので、 立ったり座ったりが多いセレモニーの場でも安心。
ブラウスなど襟付きのトップスと合わせれば、 入学式や卒業式、 結婚式などハレの日の装いに。
いつものTシャツやカットソーと合わせれば、 新鮮なカジュアルスタイルに。
アクセサリーや靴との組み合わせによっても色々表情を楽しめそうな、 無限の可能性をもったワンピースです。
11.neck warmer "cape"
さりげなく、暖かく
年齢問わず、 冷えは女性の敵。
寒い冬、 暖かい室内にいる時も、 ふとした時に首元の冷えを感じることはありませんか?
「neck warmer “cape”」 は、 HAUのデザイナー藁谷が、 コロナ禍の在宅ワークをきっかけに得たヒントをもとにデザインしたもの。
家の中で首元を暖めたい時、 マフラーでは動きにくいし、 アウトドア仕様のフリースやネックウォーマーではいまいちテンションが上がらない……。
暖かさだけではなく、 デザイン性も兼ね備えたニットのネックウォーマーが欲しいという思いがかたちになりました。
使い方は自由。
カットソーや薄手のニットはもちろん、 ワンピースに重ねても面白い。
上からコートを羽織った時にタートルネックのセーターを着ているように見えるよう、 見頃部分はあえて長めにデザインしました。
背中の真ん中あたりまでしっかりと覆ってくれるので、 肩と背中の冷えにも効果的。
血液の巡りが良くなり、 全身がじんわりと暖まります。
冬の防寒アイテムの定番であるマフラーやストールもいいけれど、
ふとした時に外れてしまったり、 巻き直したり、 或いはどこかに置き忘れてしまったり……。
「neck warmer “cape”」 は、 そういった煩わしさとは無縁。
機能的で暖かく、 そして毎日の着こなしに新鮮なアクセントを加えてくれる “冬の頼れる相棒” になること間違いなしです。
12. tops “sweat”
タフで、 洒落てて、 暖かい
あなたの冬の定番トップスは何ですか?
HAUデザイナー藁谷は断然ニット派だとか。 でも、 今から数年前、 子どもが小さかった頃は頻繁に抱っこをすることで服が汚れてしまうことが多く、 しばらく距離を置いていたそうです。
当時藁谷が思い描いていた、 「ニットに負けないくらい暖くて、 タフで、 家で気軽に洗濯ができるスウェットがつくれないだろうか?」 という思いがかたちになったのが、 「tops “sweat”」。
今では日本に数台しか残っていない 「ジャンベルガ」 という織り機で織られたスウェット生地は、 ふっくらと肉厚で、 柔らかな肌触りが特徴です。
細かく起毛させた密度のある暖かな裏地は、 素肌に着たくなるほどの心地よさ。
そして、 ウールと間違えるほど暖かい。
全体的にゆったりと、 メンズライクなシルエットになっているのも一つの特徴。
ボートネック効果で、 ゆったりサイズのスウェットもスポーティーにならず大人っぽい印象になります。
この冬、 たくさん着て、 たくさん洗って、 自分色に育ててください。