CLASKA ONLINE SHOPがセレクトした名品にフォーカスを当て、 その商品が生まれた背景や楽しみ方について紹介する新企画。
今回は、 秋田県横手市を拠点に MADE IN JAPAN にこだわったものづくりを行うブランド 「5W (ファイブダブル)」 のコート 「Mod’s」 をご紹介します。
写真・ムービー:野口祐一 モデル:松本有未 黒沢友凱 ヘアメイク:SAKURA(makiura office) スタイリング:鈴木絢(CLASKA Gallery & Shop "DO" 丸の内店) 編集・文:落合真林子(OIL MAGAZINE/CLASKA)
5W(ファイブダブル)
2010年スタート。 「Relax/Modern/Japan」 をコンセプトに、 纏う人それぞれに調和する服をユニセックスで展開しているファッションブランド。 秋田県横手市のアトリエを拠点に、デザイナー小野諭氏が手がけている。
http://www.5wfzmx.com/
Instagram/ @5w_jp
CONTENTS
◆Designer Interview / 「5W」 を知るための6の質問 Click!
◆名品の理由① / 時代・性別・年齢を選ばないかたち Click!
◆名品の理由② / 何通りにも印象を変えられるデザイン Click!
◆名品の理由③ / 秋口から春先まで長く着られて、 タフで暖かい Click!
◆サイズの選び方について Click!
デザイナーの小野諭さんに伺いました。
「5W」 を知るための6の質問
Q1 / 5Wは、 現在何名のスタッフで構成されていますか?
スタッフは僕を含めて3人です。 他の2人は主に縫製を担当していまして、 ほぼすべての生産をアトリエで担っています。
Q2/ 2010年のブランドスタート以来 「Relax / Modern / Japan」 をテーマに掲げていますが、 “Japan” というキーワードは何かきっかけで取り入れることになったのでしょうか?
自分たちの住む日本の素晴らしい文化や衣装、 思想などルーツを感じさせる感覚を取り入れたかったからです。 私の実家は呉服店を営んでいたのですが、 少なからず幼い頃から着物に触れてきた影響はあるのかもしれません。
Q3/デザインをする時、 特に意識していることは何ですか?
5Wらしいプロダクト、 色褪せないデザインであることを意識しています。 縫製技術はもちろん、 アトリエなど顔の見える範囲で生産することでクオリティーコントロールを維持しています。
Q4/ユニセックスな商品展開をしている理由は何ですか?
「メンズ」 「レディース」 と括ってしまうと、 限定的な視点になってしまいます。 性別だけではなく、 年齢や時代などにも捉われないプロダクトに魅力を感じているからです。
Q5/今回紹介させていただくコート 「Mod’s」 はどんなコートですか?
音楽カルチャーが好きな流れでモッズコートを着たいなという気持ちがあったのですが、 世の中にある一般的なものが着たいわけではありませんでした。 モッズコート本来のイメージは残しつつも、 5Wらしい解釈で再構築したのが 「Mod's」。 軽量で風を通さずマットな質感をイメージした生地選びをしています。 ほぼ防水であるのもポイント。 コートとしては薄手ですが、 見た目以上にタフなコートです。
Q6/どんな服をつくっていきたいと考えていますか?
「自分自身が着たい」 という思いが服づくりの出発点になることが多いのですが、 まず “日常着” でありたいという思いがあります。 洋服に限らず日常品は気に入ったらリピートしたり、 色違いでも欲しくなるものです。 そういった感覚で、 愛着の持てる服を生産していきたいと思っています。
名品の理由①
時代・性別・年齢を選ばないかたち
デザイナー小野さんの 「自分が着たい」 という気持ちがきっかけになってはじまることが多いという、 5Wの服作り。 今回ご紹介する 「Mod’s」 も例外ではありません。
その名の通り、 メンズファッションの定番アイテムである 「モッズコート」 がアイデアソースになっています。
モッズコートのトレードマークであるたっぷりとした “フード” の代わりに、 インパクトのあるショールカラーがついています。
本来モッズコートはカジュアルな印象が強いものですが、 「Mod’s」 はどこかエレガントな雰囲気を持っているのもひとつの特徴。 身体の動きに優しく寄り添う、 綺麗なシルエットが印象的です。
✓ 時代や流行に左右されない普遍的なデザイン。
✓ 着こなしによってON/OFF両方のシーンに対応。
✓ 雨風に強い素材で、 軽くて暖かく、 ホームクリーニングも可能。
これだけの要素を満たしたコートは、 なかなか珍しい。
歳を重ねた自分が着ている様子を想像しても違和感のない “長く付き合える” コートです。
名品の理由②
何通りにも印象を変えられるデザイン
冬の装いは、 どうしても “コートありき” になりがちです。
いくら中に着るものが変わっても似たような印象になり、 マンネリ化してしまう……という方、 結構多いのではないでしょうか?
「Mod’s」 のいいところは、 襟元のボタンの開け閉め、 そしてウエスト周りのドローコードの結び方次第で見た目の印象をガラッと変えられるところ。
その日の気分で、 様々な着こなしを楽しむことができます。
>>Style-1
前を開けてガウンのように羽織る
>>Style-2
襟元のボタンをとめる
>>Style-3
前を閉めて、 ドローコードを結ぶ
カジュアルなパンツスタイル、 スカートを軸にした女性らしいスタイル、 どのようなテイストの装いにも馴染み、その人らしさを引きだしてくれます。
一見すると “ふつう” だけど、 羽織ってみると独特の存在感を放つところが 「Mod’s」 のすごいところ。
名品の理由③
秋口から春先まで着られて、 タフで暖かい
冬のコートに求めることは何ですか?
まずは暖かいこと。 これは絶対外せません。
それから軽いこと。 願わくば、 突然の雨風にも強いと嬉しい。
「Mod’s」 は、 見た目はいわゆる “薄手のコート” ですが、 季節の境目に活躍するそれとは少し役割が違います。
撚りをかけずループ結束させたタスラン糸を高密度に織り上げた生地 「薄手ポリエステルタフタ」 が風を完全にシャットアウト。 想像以上に暖かいのです。
秋口には薄手のニットやカットソーの上にさっと羽織って、 本格的な冬になったら厚手のセーターやインナーダウンを合わせて。
季節をまたいで活躍する、 頼れるコートです。
縫製は全て5Wのスタッフによる手作業。 見えない部分まで細やかな気配りが施されています。 性質上縫い直しができない生地のため、 縫製は一発勝負なのだとか。
<サイズ選びについて>
サイズは 「2」 と 「4」 の2サイズ展開。
敢えて大きめを選んでオーバーサイズに着たり、 家族やパートナーと共有するのもオススメです。
女性モデル (身長163cm)、 男性モデル (身長175cm) がそれぞれのサイズを着用した様子をご紹介します。
是非参考にしてみてください。
サイズ2
着丈110cm・身幅78cm・肩幅64.5cm・袖丈52cm
サイズ4
着丈118cm・身幅85cm・肩幅71.5cm・袖丈60cm
冬のおしゃれは、 コート一つで劇的に変わります。
クローゼットに新しい風を運ぶアイテムとして最適な 「Mod's」。
是非お試しください。
CLASKA ONLINE SHOPで販売中です
↓
>Information
5W POP UP SHOP
今回ご紹介した 「Mod's」 を含む2023年春夏の新作アイテムをはじめ、 アーカイブまでが豊富に揃います。 ぜひこの機会にお越しください。
◆CLASKA Gallery & Shop "DO" 札幌店
会期:2023年 3月6日(月)~26日(日)
◆CLASKA Gallery & Shop "DO" 仙台店
会期:2023年4月13日(木)~5月10日(水)
◆CLASKA Gallery & Shop "DO" たまプラーザ店
会期:2023年5月23日(火)~6月18日(日)
◆CLASKA Gallery & Shop "DO" 丸の内店
会期:2023年6月23日(金)~7月9日(日)