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堀井和子さんの「いいもの」のファイル

第41回:空港の壁面/銀色のチューブ/アーモンドバター/12月の雪

文・写真:堀井和子

木の壁

 パリ、シャルル・ド・ゴール空港は、ドーナツ型の宇宙ステーションみたいな建物ですが、通路脇の壁面に見惚れてしまいました。寄せ木のようなカーヴした壁面を見ると、何だか気持ちが落ち着いて穏やかになります。木の表情がとても美しいです。

 建築はポール・アンドリュー。パリ空港公団に在籍し、ターミナル1から2、3など、拡張計画の設計に携わっています。

シルバーの壁

 アルミ材の銀色でしょうか。曲面に魅きつけられて思わずシャッターを切りました。真中の接合部分がすごく素敵に感じられます。

シルバーの壁

 もう少し引いたカットで、こんなふうなチューブが続いているのがわかります。風雨に晒された素材の経年変化も面白いし、刻々と変化する空の色との組み合わせも見飽きない気が・・・。こんな壁面を見ながら時間を過ごせるカフェがあったら、通ってしまいそうです。

(2013年に撮った写真なので、現在の様子は違っているかもしれません。)

アーモンドバター

 ALMOND TREE SHAKER のアーモンドバター。
 下北沢から東北沢方向へ向う旧線路上に reload という建築物が出来て、10月の「旅と手しごと」の展示会&マーケットを見に行きました。帰りがけに reload 前の広場で、こちらのアーモンドバターを購入。

 口へ運んだ時に、パーッと弾けるアーモンドの香ばしい香りとナッツのコクにびっくりしました。販売していた人がすすめてくれた、マーマレードやジャムと合わせる食べかたも試してみました。自家製のカリッと焼いたトーストに、アーモンドバターと甘夏柑マーマレード、パティスリーの贅沢なお菓子の風味みたいで、新鮮でした。

雪の森

 秋田新幹線の雫石から角館へ向う山合いを、車窓から撮りました。
 12月初めは、まだ軽めの雪化粧なのかもしれません。

 重なり合った山々や樹木のアウトラインが、少し吹雪いてかき消されていく様子は幻想的で、静かな世界に引き込まれるようで。

 しばらく遠ざかっていた旅の時間を想い出しました。


Profile
堀井和子 Kazuko Horii
1954年東京生まれ。料理スタイリスト・粉料理研究家として、レシピ本や自宅のインテリアや雑貨などをテーマにした書籍や旅のエッセイなどを多数出版。2010年から「1丁目ほりい事務所」名義でものづくりに取り組み、CLASKA Gallery & Shop "DO" と共同で企画展の開催やオリジナル商品のデザイン制作も行う。
CLASKA ONLINE SHOP でのこれまでの連載 > 堀井和子さんの「いいもの、みつけました!」


BREAKFAST展ビジュアル

1丁目ほりい事務所
BREAKFAST 展

[会期]2021年11月20日(土)~12月12日(日)
[営業時間]木曜~日曜 13:00~18:00/月・火・水曜定休
[会場] GALLERY CLASKA(東京都品川区上大崎4-5-26 マンション雅叙苑2号館101)
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2021/12/07

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