写真・文:藁谷真生(HAU デザイナー) イラスト・挿絵:natsume
Profile
藁谷真生 Mao Waragai
デザイナー。1981年、東京生まれ。エスモード・ジャポンを卒業後、アパレルメーカーにて約8年にわたり数ブランドのデザインを担当。2011年、自身のブランド「BLANKET(ブランケット)」を設立。2019年より、CLASKA発のアパレルブランド「HAU(ハウ)」のデザイナーを務める。コンセプトは「大人のための日常着」。「HAU」は、ポリネシア諸語のひとつであるマオリ語で、「風、呼吸、生命力」などを意味する言葉。
Instagram @hau_clothes
私のついつい集めてしまうもの。それはコースター、マット類です。
持っているものの素材はステンレス、木製、布のものまで色々。
最初はお茶の時間にあったら素敵〜なんてふわっと購入するものの、実際は鍋つかみや鍋敷きなど、いつの間にか日々の一軍としてしっかりと活躍する道具と化してしまっているものもちらほら...。
リネンのものは端切れが出た際にサイズ違いで作ったもの。
子どもの保育園の給食時に作ったラベンダーストライプのマットも、実際はキャラクターのハンカチが良かったと言われて途中から園に持って行ってくれなくなってしまったことも思い出の一つです。(なので内側にはしっかり名前入り◎) 今ではグラタン皿に敷く敷物として我が家でしっかりと活躍してくれています。
念願のカディコットンで作ったブラウス
私自身ずっと憧れていた素材、カディコットン。
薄くて繊細な素材なのに不思議と温もりを感じるこの生地を目の前に、最初は何を作ろうと色々とアイデアが浮かびましたが、今回はカディー特有の心地よい肌触りと通気性の良さをシンプルに感じられるものをと思い、パンツとブラウスの2型を作りました。
カディは手紡ぎ、手織りで作られているインド発祥の生地。手で摘み取った綿花をチャルカと言われる伝統的な手つむぎの糸車で精糸し、更にその糸を手作業によって織り上げていくという今ではとても貴重な製法で作られた素材なのです。
すでに御察しの通り、手間だけではなく時間のかかる生地だということも一目瞭然ですよね。
小さなシェルボタンがギュッと詰まったブラウスは、ボタンを留めての着用はもちろん、ちょっと肌寒さを感じた時や日焼け対策としての羽織りにもおすすめです。人の手で作られた生地だからこそシンプルな中にも味わいのある一着に。コンパクトに畳めるので、旅先やお出かけの際の持ち運びにも重宝します◎
<<今回紹介したアイテム>>
◎blouse "khadi cotton"
◎inner tank top "sheer"
◎ワイドパンツ / ライトグレー
*商品名を掲載しているアイテム以外は、すべて私物です。