メイン画像
HAUのたね 暮らしの中の もの と こと。そこから生まれる服のこと。

Vol.16 手製のタープ/刺し子のジャンパースカート

写真・文:藁谷真生(HAU デザイナー) イラスト・挿絵:natsume

Profile
藁谷真生 Mao Waragai
デザイナー。1981年、東京生まれ。エスモード・ジャポンを卒業後、アパレルメーカーにて約8年にわたり数ブランドのデザインを担当。2011年、自身のブランド「BLANKET(ブランケット)」を設立。2019年より、CLASKA発のアパレルブランド「HAU(ハウ)」のデザイナーを務める。コンセプトは「大人のための日常着」。「HAU」は、ポリネシア諸語のひとつであるマオリ語で、「風、呼吸、生命力」などを意味する言葉。
Instagram @hau_clothes


毎年手作りしているものの中に、バルコニー専用のタープがあります。
手作りというまでもない、窓ガラスの幅に合わせて布を縫い合わせて紐を付けるだけなのですが、ひさしのない我が家のバルコニーにとっては夏場は必要不可欠なもの。特に遮光性があるわけでもないコットンのブルーとアイボリーのチェック生地なのですが、これがあるのとないのでは大違い。ほぼ見た目の涼しさだけの気休めのような気もしますが、我が家ではこのタープを張るといよいよ夏本番のはじまり。毎年ベストなサイズを探りながら手作りしています。
以前まではバルコニーの端の柵まで布地を張ってましたが、今年からはタープ用の丈夫なヒモとポールを新調し、抜けを作って景観も楽しめるようにしました。室内の日よけだけではなく、テーブルの上にタープがあるだけでなんだか秘密基地のようなわくわく感も楽しめます。
夜ごはんもここで食べることが多い今年の夏です。

タープ
見た目も涼しげなブルーチェックの布地。 あと10年分くらいは作れそうなほどの生地ストックありです...汗。

異素材の生地を組み合わせたマキシ丈のジャンパースカート

胸元の切り替えで生地を変えた、異素材による組み合わせのジャンパースカート。トップス部分はまっすぐなステッチがギュッと並んだ日本の“刺し子”のような雰囲気の生地を用いており、 スカート部分は素朴でナチュラル感のあるざっくりとした綿麻の生地を使用しました。裾に向かってボリュームが生まれるマキシ丈は存在感のある一着。
今回はインナーに over t-shirts "coton linen" を合わせて秋口を意識したコーディネートを考えてみました。全体的にゆとりのあるTシャツですが、生地が薄手なことと、袖口を少し折ることによって小柄な方でもバランスよく着用できる組みあわせが完成! 同色系でまとめることによってシックで落ち着いた装いも涼し気で今の季節にピッタリです。
後ろは前とは違ってヒモではなく、ベストのようなデザインになっているのでちょっとエスニックな雰囲気も楽しめます。

アイテム
今の時期ならビーチサンダルを合わせて軽快に。秋口にはカラーソックスとフラットシューズを合わせても◎
アイテム
インナーに合わせた over t-shirts "cotton linen" は袖をまくってポイントに。
藁谷さん
程よくボリューム感のあるマキシ丈。存在感のある一着です。

<<今回紹介したアイテム>>
one piece "sashiko" / ブラック
over t-shirts "cotton linen" / チャコールグレー

*商品名を掲載しているアイテム以外は、すべて私物です。

HAU連載1

前の回を見る <  > 次の回を見る

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

2023/08/10

  • イメージエリア

  • テキストエリア

    CLASKA ONLINE SHOP

    暮らしに映えるアイテムを集めた
    ライフスタイルショップ

    CLASKA ONLINE SHOP