一昨年の春にスタートした、堀井和子さんと「CLASKA Gallery & Shop “DO”」が共につくる大人の日常着「sept septième(セット・セッティエーム)」。
連載第2回から第6回にかけては、新作アイテムにまつわる堀井和子さんのショートエッセイを日替わりでお届けします。
#Essay 05.
「霞んだような綺麗なブルーのストライプスカート」
アメリカに住んでいた30代の頃、ギャザーを極く少なくしたギャザースカートをつくりました。ふくらみ過ぎない、スーッとしたかたちのスカートが履きたくて、ソーイングに挑戦したことを思い出します。
北欧の車の広告で、お揃いの濃いピンクのストライプワンピースを着た子どもたちが走り回っている写真を見て、霞んだような綺麗な色のストライプ柄は、vacanceっぽくっていいなぁと考えはじめました。
薄手コットン生地で、ストライプ柄、格子柄のサンプルをいろいろチェックしましたが、こちらの濃紺のストライプがイメージにぴったりでした。
ウエスト部分は前側がベルト、後側がゴム、白い小さなボタンで留めるように、着こなしや着心地を考えた素敵な仕立を荒井菜穂さん(CLASKA Gallery & Shop "DO" アパレルデザイナー)が工夫してくれました。
シンプルな白いTシャツやロゴ入りTシャツ、ベージュ系のサマーニットなどと合わせるさり気ないコーディネイトで。
堀井和子
写真:本多康司
文・編集:落合真林子(OIL MAGAZINE / CLASKA)