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HAUのたね 暮らしの中の もの と こと。そこから生まれる服のこと。

Vol.18 リネンキルトのカシュクールワンピース/夏休みの余韻

写真・文:藁谷真生(HAU デザイナー) イラスト・挿絵:natsume

Profile
藁谷真生 Mao Waragai
デザイナー。1981年、東京生まれ。エスモード・ジャポンを卒業後、アパレルメーカーにて約8年にわたり数ブランドのデザインを担当。2011年、自身のブランド「BLANKET(ブランケット)」を設立。2019年より、CLASKA発のアパレルブランド「HAU(ハウ)」のデザイナーを務める。コンセプトは「大人のための日常着」。「HAU」は、ポリネシア諸語のひとつであるマオリ語で、「風、呼吸、生命力」などを意味する言葉。
Instagram @hau_clothes


夏休みが明けて一週間。蝉の鳴き声も落ち着き、朝晩少しずつ感じるカラッとした涼しさに秋の気配を感じます。
さて、皆さん今年の夏休みはどう過ごされましたか? 我が家の夏休みは北海道へ。今回は私達夫婦の兼ねてからの願いを実現すべく、キャンピングカーで旭川→美瑛→富良野を巡ってきました。
連日の暑さから逃げるようにして向かった先は避暑地を超えてもはや秋! 落ち葉やトンボなど、まるで違う国に来たかと思うくらいの気候の違いに子供達も驚いていました。
美瑛では美しい丘の風景を楽しみながら、牧場が運営するキャンプ場ではそこで育ったお肉に舌鼓。富良野では北の国からのロケ地を巡り、最後は再び旭川へ。ここでも食べ納めないともったいない精神がフツフツと湧き、若干40代の胃袋には無理もありましたが、ジンギスカンからの旭川ラーメンのハシゴでいつになく満腹状態で帰宅の途に就くことに。
快適な気候に大自然、そして美味しいもの。やっぱり旅っていいな〜と思えた最高の夏休みでした。

おみやげ
美瑛の拓真館で拾ってきたレッドオークの落ち葉。 玄関に飾って旅の余韻を楽しみます。

ワンピースとして着ても、羽織りでも。

秋の始まりに重宝する羽織りもの。でもいわゆるコートやジャケットだとまだ早すぎる。
そんな季節の狭間に重宝するものが欲しいという思いから、ラフに羽織れてワンピースとしても着ることのできる、カシュクールワンピースを作りました。素材は気付けば通年で活躍しているリネン100%。個人的に冬のウールとリネンの組み合わせが好きで、ざっくりとしたニットトップスの下にリネンのスカートのコーディネートは私の冬の定番スタイルです。
今回作ったワンピースは、トップスの一部をキルト生地に切り替えて温かみを加えました。 このキルトパーツが加わるだけでグッと秋らしい一着になり、羽織りものとしてもしっかりと役目を果たしてくれます。
きちんと前を結んでワンピースとして着ることはもちろん、Tシャツにパンツといったシンプルな組み合わせにサッと羽織るだけでも、 いつもとは違う気分の重ね着が楽しめます◎

アイテム
ストライプの中に合わせているのはチクチク感のないインナー。turtleneck "washable wool"
藁谷さん
まだまだ日中は暑いので足元は夏仕様ですが、羽織るだけで秋の気配を感じられます。
藁谷さん
ストライプの生地でも作りました。こちらはキルトの切り替えはありません。

<<今回紹介したアイテム>>
lap one piece "quilt"
lap one piece "stripe"
turtleneck "washable wool" / アイボリー
over t-shirts "cotton linen" / チャコールグレー

*商品名を掲載しているアイテム以外は、すべて私物です。

HAU連載1

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2023/09/08

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