写真・文:藁谷真生(HAU デザイナー) イラスト・挿絵:natsume
Profile
藁谷真生 Mao Waragai
デザイナー。1981年、東京生まれ。エスモード・ジャポンを卒業後、アパレルメーカーにて約8年にわたり数ブランドのデザインを担当。2011年、自身のブランド「BLANKET(ブランケット)」を設立。2019年より、CLASKA発のアパレルブランド「HAU(ハウ)」のデザイナーを務める。コンセプトは「大人のための日常着」。「HAU」は、ポリネシア諸語のひとつであるマオリ語で、「風、呼吸、生命力」などを意味する言葉。
Instagram @hau_clothes
水切りカゴのない我が家は、食器を洗ったあとは直ぐに拭いて広げて乾かし、朝に一気に食器棚の各所にしまうというかなり面倒なルーティーンです。
水切りカゴがあると拭かずにある程度乾いてくれるので本当は欲しいのですが、何度か試してみても必ずその容量を超えて結局は入らないものが出てきてしまい、半分は直ぐに拭いたり、そもそも場所を取るだけなのでは?!とも思ったりで何度か水切りカゴを手放しては買ってを繰り返してきました。
そんな中、今年の夏に訪れたコテージでのこと。たくさん食器を洗ったのにも関わらず、水切りカゴに見事全部入り、直ぐに拭かなくても翌朝乾いているという奇跡的な光景を目にする出来事が。よくよく考えてみると当たり前なのですが、食器がそれぞれ統一されているということ。我が家はモノによっては子供用、大人用となんとく分かれていたり、食器が2つずつ揃っているものが多かったりで、洗った後は実に様々な食器が広がっています。
食器を少しずつ集めるのは大好きなのですが、今は毎日のプチストレス解消のためにもなるべく食器を統一して念願の水切りカゴを手に入れ、少しでも日々の家事を楽に乗り切ることが目下の目標です。
初めて作ったオーバーシャツ
リラックス感のあるオーバーシャツは、ボタンを留めて一枚で着ることはもちろん、 季節の変わり目の羽織り代わりにもなるようにとデザインしたもの。素材は、甘撚りのオーガニック糸で織り上げたビエラという起毛した生地。ワッシャーをかけながら染色し、 仕上げにタンブラーで膨らみを持たせた生地は肌ざわりがよく柔らかな風合いが特徴です。
今回、季節の始まりをイメージして考えたコーディネートは、アイボリーのシャツを主役に、全身同じトーンでまとめた優しさと温かみを感じる組み合わせ。中に薄手のタートルネックのインナーを重ねたり、ボトムにはコーデュロイのパンツを合わせたりと、同じトーンでありながらも違う素材同士だからこそそれぞれが引き立つ、表情のある秋らしいコーディネートになりました。
このボトムは2年前の秋冬に発売した pants "velude" 。お持ちの方は是非こんな組み合わせも楽しんでみてください。
<<今回紹介したアイテム>>
◎
over shirts "organic biera"
◎
pants "tidy" / ネイビー
◎
turtleneck "washable wool" / アイボリー
*商品名を掲載しているアイテム以外は、すべて私物です。